腎細胞がんとは

腎臓は主に、尿を作るはたらきを担う「腎実質」と、腎実質により作られた尿が集まる「腎盂」からできています。腎臓にできるがんのうち、腎実質の細胞ががん化したものを「腎細胞がん」と呼んでいます。腎臓にできるがんの約9割が腎細胞がんです。

腎臓と腎細胞がん

正常細胞とがん細胞

正常細胞では、細胞の分裂・増加(増殖)は巧みにコントロールされていて、細胞が増えすぎたり、減りすぎたりすることはありません。対して、がん細胞は、コントロールされずに、無秩序に増殖し続け、周囲の正常な組織や臓器に直接広がったり(浸潤)、血管やリンパ管を通って発生した場所から離れ(転移)、移動した先で再度増殖したりします。