カボメティクスとニボルマブの併用療法

カボメティクスは、ニボルマブと併用することがあります。ニボルマブは、「免疫チェックポイント阻害薬」という種類のおくすりで、カボメティクスとは異なる作用を有します。

●免疫チェックポイント阻害薬とは

免疫とは、細菌やウイルスなどの病原体、がん細胞などを異物とみなし、排除することで、体を守る力のことです。免疫では、血液中の白血球が中心的な役割を果たします。白血球の一種である細胞傷害性Tリンパ球(T細胞)は、がん細胞を攻撃する性質があります。
T細胞の表面には、免疫チェックポイント分子というアンテナがあります。ここにがん細胞が結合すると、T細胞に「がん細胞を攻撃するな」というシグナルが伝わり、T細胞にブレーキがかかり、T細胞の暴走を防いでいます。

ニボルマブは、免疫チェックポイント分子の一つであるPD-1に結合し、「攻撃するな」というシグナルの伝達をブロックすることで、T細胞にブレーキがかかるのを防ぎます。