CIDP・MMNを知る
CIDP・MMNってなに?
CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)とは
CIDPは、末梢神経が慢性的に障害される病気(末梢神経障害又はニューロパチー)です。
様々な部位に炎症が起こり、炎症によって運動神経や感覚神経が障害されることで、手足(四肢)の運動や感覚が障害され、いろいろな症状があらわれます。
CIDPによって、脳の神経や自律神経も障害されることがありますが、まれです。
CIDPは、現在までのところ遺伝することはないとされています。
MMN(多巣性運動ニューロパチー)とは
MMNも、CIDPと同じく末梢神経に障害が生じる神経炎です。
MMNは、CIDPと異なり、運動障害が主で、感覚が障害されることはないか、障害があっても軽度です。
MMNも、現在までのところ遺伝することはないとされています。
もっと知る
CIDPとMMNは、「難病の患者に対する医療等に関する法律」に基づく「指定難病」に指定されています。近年は新しい治療薬が続々と誕生しており、患者さんにとっては、医療費の助成を受けるなど重要な局面が増加しています。まずは医療機関やお住まいの都道府県の相談窓口(保健所等)に問い合わせてみましょう。
医療費の助成については、「患者さん・ご家族に利用してほしい社会的支援」のページもご参照ください。
監修:
山口大学医学部
神経・筋難病治療学講座 教授
血液脳神経関門先進病態創薬研究講座 研究代表
竹下 幸男 先生
(公開日:2024年5月)