フリュザクラの副作用

手足症候群とは

手足症候群とは

手足症候群は、フリュザクラ服用中に手のひらや足の裏などの皮膚にみられる副作用のひとつです。症状がひどくなると日常生活に支障が生じ、治療を一旦お休み、もしくは中止することもあります。

手足症候群の症状

軽度

痛みはなく、日常生活に支障はない

  • しびれ、ピリピリ・チクチクするような感覚
  • 手のひらや足の裏に部分的に赤みがある
  • 爪の変形、色素沈着

中等度

痛みがあり、外出など日常生活に支障がある

  • 赤くはれぼったい、やけどのような痛みがある
  • 皮膚が硬くなり、ひび割れができる
  • 痛みを伴う爪の変形

重度

痛みが強く、身の回りのことができない

  • 激しい痛み
  • 水ぶくれができる
  • 皮膚がめくれる

その他気になる症状があれば、医師、薬剤師または看護師にご相談ください。

病院に連絡する目安

  • 中等度以上の症状が出た場合は、ただちに医療機関に連絡してください。
  • 上記のような症状がないか、1日1回は手足を観察して、「治療日誌」に記入しましょう。

フリュザクラによる治療を継続していくためには、手足症候群を予防・悪化させないことが大切です。ご自身で日頃のケアを欠かさず行いましょう。
詳しいケア方法はこちらをご覧ください。

〈 軽度の例 〉
軽度の手足症候群の例(手と足)
〈 中等度の例 〉
中等度の手足症候群の例(手と足) 中等度の手足症候群の例(足)
  • a,b,e,f:小松嘉人先生ご提供
  • c,d:藤山幹子先生(独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター/皮膚科 副院長)ご提供

もっとここが知りたい!手足症候群のQ&A

  • 手足症候群はどこにあらわれることが多いですか?

    手足症候群は、①摩擦や圧力のかかりやすいところ②角質が厚く硬くなりやすいところに多くみられます。特に指間や関節、かかとや足の指のつけ根などに症状があらわれやすいといわれています。

    手と足で手足症候群が現れやすいところの例
  • 手足症候群はいつ頃あらわれやすいのですか?

    手足症候群は、フリュザクラの服用開始後、比較的早期から起こりやすいといわれています。服用開始から時間が経過した後でもあらわれる可能性があるため、投与中はより注意深く予防と対策に取り組んでいきましょう。

  • 手足症候群があらわれたらどのように治療していくのですか?

    手足症候群はおくすりをお休みすることで回復するといわれています。症状に応じて、ステロイド外用剤などによる治療を行う場合もあります。医師の判断でおくすりを中止したりすることがありますが、症状が回復した後は同じ量か、または少ない量からおくすりを再開できます。痛みを伴う皮膚の異常や、仕事や家事などの生活に影響がある場合は、ただちに医療機関に連絡してください。痛みを伴わない軽度の皮膚の異常がある場合は、「治療日誌」に記入し、医師、薬剤師または看護師にご相談ください。

フリュザクラの副作用である、手足症候群があらわれた高齢女性

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このページでは、フリュザクラの治療中に起こる副作用である、手足症候群についてご説明します。