フリュザクラの副作用

頻度は高くないが注意が必要な副作用

頻度は高くありませんが、下記のような症状があらわれることがあります。

消化管穿孔しょうかかんせんこう

消化管穿孔とは、胃や腸などの消化管の壁に穴が開き、消化管の中の食べ物や便などがお腹の中にもれ出た状態のことです。

  • 突然の激しい腹痛
  • 圧痛(お腹を押すと痛い)

上記の症状があらわれた場合は、ただちに医療機関に連絡してください。

動脈血栓塞栓症どうみゃくけっせんそくせんしょう静脈血栓塞栓症じょうみゃくけっせんそくせんしょう

血栓塞栓症とは静脈や動脈に血液のかたまり(血栓)ができて血流が止まってしまったり、血栓が血液の流れにのって運ばれていき、行きついた場所の血管をふさいでしまう病気のことです。
血栓塞栓症は、動脈で血栓ができる動脈血栓塞栓症と、静脈で血栓ができる静脈血栓塞栓症に大きく分けられます。どこの血管がつまるかによって、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓、深部静脈血栓症など病名が変わってきます。

脳梗塞
  • 手足のまひやしびれ
  • しゃべりにくい
心筋梗塞・
肺塞栓
  • 胸の痛み
  • 呼吸困難
深部静脈
血栓症
  • 足の痛みを伴う腫れ

上記の症状があらわれた場合は、ただちに医療機関に連絡してください。

可逆性後白質脳症症候群かぎゃくせいこうはくしつのうしょうしょうこうぐん

可逆性後白質脳症症候群は、大脳の「後頭葉白質こうとうようはくしつ」という部分が障害される病気です。

  • 頭痛
  • 意識障害
  • けいれん
  • 視力障害

上記の症状があらわれた場合は、ただちに医療機関に連絡してください。

動脈解離どうみゃくかいり

大動脈解離を含む動脈解離があらわれることがあります。
大動脈解離とは、心臓から血液を全身に運ぶ大動脈という血管の内側の壁がさけて(解離して)しまう病気です。
解離した血管の部位によってさまざまな症状があらわれます。

  • 胸部または背部の激しい痛み
  • 意識消失
  • 足のまひ
  • 腹痛
  • 下血
  • 腎不全
  • 下肢虚血症状かしきょけつしょうじょう(足の痛み、しびれ、冷感など)

上記の症状があらわれた場合は、ただちに医療機関に連絡してください。

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このページでは、フリュザクラの頻度は高くないが注意が必要な副作用についてご説明します。