フリュザクラの副作用
その他のよくみられる副作用
下痢
水分が多い便(水様便)や泥状の便、血がまじった便などが出ることがあります。
また、ときに腹痛を伴うこともあります。下痢は大腸がんそのものでも起こることがありますが、おくすりの副作用である可能性もあります。
下痢が続くと体の中の水分や電解質が失われ、脱水症状(めまい、ふらつきなど)や栄養障害が起きたりします。
重症化すると脈が速くなったり、血圧低下などの全身症状がみられることがありますので、下痢が続く場合は「治療日誌」に記入し、医師、薬剤師または看護師にご相談ください。
口内炎・粘膜の炎症
口内炎は口の中の粘膜の炎症で、赤くなったりはれたり、痛みや出血を伴うことがあります。その他の粘膜にも炎症があらわれることがあります。
日頃からの口の中のケアが大切です。
痛みが強い場合は、痛み止めを使用することがあります。
「治療日誌」に記入し、医師、薬剤師または看護師にご相談ください。
蛋白尿
腎臓のはたらきのひとつに、血液中の老廃物をろ過して尿として排泄する機能があります。このろ過機能が低下すると、通常はろ過されることがないタンパク質が尿にもれ出てくることがあります。この現象を蛋白尿といいます。
尿に蛋白が多く含まれていると、尿が泡立つことがあります。
尿に蛋白がたくさん出てしまい、血液中の蛋白が減ってしまうと、ネフローゼ症候群という状態になります。ネフローゼ症候群になると、体の中に余分な水分がたまり、下記のような症状があらわれることがあります。
- 尿が泡立つ
- 尿の量が少なくなる
- 足がむくむ
- 体重が増える
- 体がだるい
- 息苦しい
日頃から体重を測定したり、尿の状態や足のむくみなどを観察するようにしましょう。
上記の症状があらわれたら、「治療日誌」に記入し、 医師、薬剤師または看護師にご相談ください。
食欲低下
がんそのものや心理的な影響など、食欲がなくなる原因はさまざまですが、おくすりの副作用が原因の可能性もあります。
無理して食事をする必要はありません。栄養や量、規則正しさにこだわらず、好きなもの、食べられるものを探して、少しずつ数回に分けて食べるようにしましょう。
栄養状態に不安があったり、体重が減ってくるような場合は、「治療日誌」に記入し、医師、看護師または栄養士にご相談ください。
無力症
疲れやだるさなどは、病気による身体的・心理的ストレスに加え、おくすりの副作用によってもあらわれることがあります。
無理をせず、心身を休ませることを一番に考えてください。しなければならない家事や作業などは、疲れを感じることが少ない時間帯に、優先順位の高いものから行うことをおすすめします。
また、ご自身に合った方法をみつけて、心身をリラックスさせることも大切です。
疲れているときは、自動車の運転などを避けるなど、無理せず十分に注意してください。
上記の症状があらわれたら、「治療日誌」に記入し、 医師、薬剤師または看護師にご相談ください。
甲状腺機能低下症
体の新陳代謝(エネルギーの代謝)を活発にする甲状腺ホルモンが低下した状態を甲状腺機能低下症といいます。エネルギーの代謝が悪くなることで、下記のような症状があらわれることがあります。
- 首の前面のはれ
- 物覚えが悪い
- 疲れやすい
- 寒がり
- 動悸
- いつも眠たい
- かすれ声
- 便秘
- まぶたがはれぼったい
- 動作がおそい
- 体重の増減
症状がわかりにくいので、小さな変化でも気になることがあれば医師にご相談ください。
上記の症状があらわれたら、「治療日誌」に記入し、 医師、薬剤師または看護師にご相談ください。
発声障害
発声障害とは、声帯の異常によって、声が出しづらくなったり声の質が変化した状態をいいます。下記のような症状があらわれることがあります。
- 声が出しづらい
- 声が変わったと感じる
喉の負担になるような話し方や、空気の悪い場所は避けるようにしましょう。
上記の症状があらわれたら、「治療日誌」に記入し、 医師、薬剤師または看護師にご相談ください。