構造的 |
脳の形状や構造的な異常が原因となることです。脳の形状や構造に異常が起こる原因には、生まれつきの先天的なもの(脳皮質形成異常や結節性硬化症など)、ケガや病気といった後天的なもの(頭部のケガ、脳卒中、脳腫瘍、感染症など)があります。 |
素因性 |
遺伝子や染色体の異常が原因となることです。遺伝子や染色体の異常には、親から引き継いだもの(遺伝性)と、てんかん症状のある方の体内で新しく発生したもの(突然変異)があります。 |
感染性 |
細菌やウイルスに感染して脳症や脳炎、髄膜炎になって脳がダメージを受けたことがてんかんの原因となります。 |
代謝性 |
代謝とは、食事などによって体内に取り込んだ物質を、体を作るための成分や体を動かすためのエネルギーに作り変えることです。代謝に異常があると、脳の神経細胞がうまく働かず、てんかんの原因になることがあります。てんかんの原因となる代謝異常の多くは先天性ですが、一部、後天性のものもあります。 |
免疫性 |
免疫性の病気が原因となることです。免疫とは、病原菌などが体内に侵入した時にこれらを排除する仕組みですが、自己免疫性の病気になると免疫が自分自身の体を攻撃します。免疫性のてんかんでは、自己免疫が脳の神経細胞などを攻撃したことにより脳が傷害され、てんかん発作が起こるのではないかと考えられています。 |
病因不明 |
てんかんの原因が明らかでないものです。大半のてんかんがこの病因不明に分類されます。 |