難治性てんかん

難治性てんかんとは

難治性てんかんとは、複数の薬剤を使用しても発作を抑えることが難しいてんかんです。薬剤が効きにくいので「薬剤抵抗性てんかん」ともいいます。難治性てんかんは一般的に診断が難しく、複数の薬剤を使用しても発作が抑えられない中、長い期間を経てようやく特定のてんかん症候群であったと判明することがあります。

難治性てんかんの治療

難治性てんかんの治療においては、それぞれの症状に応じた治療方法が選択されます。

薬物療法では、抗てんかん薬や副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)療法、ステロイド療法などが用いられます。また、てんかんの原因が脳の構造異常である場合、手術が可能であれば手術で切除することも選択肢となります。ケトン食による食事療法や迷走神経刺激術を行うこともあります。

監修;大阪市立総合医療センター 小児脳神経・言語療法内科 部長 岡崎 伸 先生