大腸がんとは
大腸がんの進行度とステージ分類
大腸がんの進行度は?
大腸がんは、ステージ(病期)0からⅣまであり、0から順に進行したがんになります。病期はがんの大きさではなく、大腸の壁にどのくらいがん細胞が深く入り込んでいるか(深達度)、周囲の組織への広がり(浸潤)の程度、およびリンパ節や肝臓、肺など他の臓器への転移があるかどうかで決まります。
ステージ別で治療が違う?
大腸がんの治療は進行度に応じて違います。科学的根拠に基づいた、その時の最良の治療法を「標準治療」といい、大腸がんの標準治療は次のようなものです。
ステージは病期のことで、0~Ⅳまであります。
- ステージ0
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がんが粘膜内にとどまっているときは、内視鏡で取り除きます。一度で取り切れないときは手術をします。
- ステージⅠ
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がんが粘膜に達していても比較的浅い「軽度浸潤」の場合は、内視鏡で切除します。
がんが粘膜下層の深くまで達している「深部浸潤」の場合は手術が選択されます。大きさにより、決められた範囲の腸管と転移の可能性のあるリンパ節を切除します。
手術には、お腹にメスを入れて切る開腹手術と、腹腔鏡手術があります。腹腔鏡手術とは、お腹に内視鏡を挿入し、テレビカメラでお腹の中を見ながらがんを切除するものです。
- ステージⅡ・ステージⅢ
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手術(開腹手術または腹腔鏡手術)により、適切な範囲で腸管と転移の可能性のあるリンパ節を取り除きます。切除したリンパ節に転移したがんが見つかった場合は、再発を予防するために、薬物療法か放射線療法を行います。
- ステージⅣ
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切除が可能な場合は、原発がん(最初にできたがん)、転移したがんを切除します。手術は何度かに分けて行うこともあります。大腸がんは切除することにより根治が望めることもあります。
転移した場所や個数、患者さんの全身状態によって、手術ができない場合は、薬物療法や放射線療法 、つらい症状を和らげるための緩和治療が行われます。
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このページでは、大腸がんの進行度とステージ別での治療の違いについてご説明します。