植物のご紹介

シンシュウダイオウ

シンシュウダイオウ

Rheum coreanum Nakai × R. palmatum L. タデ科(Polygonaceae)
生薬名:ダイオウ(大黄)  薬用部位:通例、根茎
ダイオウは、中国を中心に古来より緩下剤として、広く繁用されてきた重要生薬です。当社では、輸入生薬の国産化を進める中で、特にダイオウの重要性に着目し、昭和28年以来、化学・薬理・栽培の三者一体となった研究を推進し、「シンシュウダイオウ」の開発育成に成功しました。昭和63年には農水省に薬用植物の第一号として品種登録を受けました。ダイオウはジアントロン類のセンノシドA、アントラキノン類のレイン、エモジンなどを含み 緩下、駆瘀血などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)、乙字湯(おつじとう)など35処方に配合されています。

冷涼な北海道、長野県で栽培され、6月頃に高さ2m程度の花茎を伸ばして開花します。

薬用に利用される根茎と根は5kg前後の重量になります。

根茎には独特の錦紋が見られます。