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Ricinus communis L. トウダイグサ科(Euphorbiaceae)
生薬名:ヒマシユ(ヒマシ油) 薬用部位:種子
北アフリカ原産の多年草ですが、日本では越冬できないので一年草として栽培されています。生薬「ヒマシユ」は本種の種子を圧搾して得た脂肪油で、瀉下などの作用があります。古代エジプトでは最古の医学文献に記載があり、病気に罹るのは悪魔が体内に入り込んだためと信じられ、それを体外に排除する目的で、激しく作用する「ヒマシユ」が下剤として利用されていたようです。今ではキャスターオイルとしてマッサージ、スキンケア、頭皮ケアなどの目的で多用されています。
茎は高さ3mに生長し、8月中旬より開花が見られます。花序の先端部には雌花を、基部には雄花を着けます。
果実の外側にはトゲがあります。
ダニの形と模様をした種子から学名が付けられました。