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Coffea arabica L. アカネ科(Rubiaceae)
エチオピアに分布する常緑低木または小高木で、アフリカおよび東南アジアの熱帯地域で、特に赤道直下の高地から北緯南緯25度までの「コーヒーベルト」と呼ばれる地帯で広く栽培されています。本種は味わいや香りに優れていることから、コーヒー生産の90%に用いられています。コーヒー豆は、 同じ種でも栽培地域や標高などにより味が変わることから、例えばグアテマラ、コロンビアなどの産出地や積出地、積出港の名で呼ばれます。コーヒーにはカフェインが含まれ、快い刺激と興奮作用をもたらして疲労回復と覚醒が促されます。古くはイスラムの僧院で睡魔撃退のためや、強精薬的にも利用されました。
花は白色で、ジャスミンに似た香りを放ちます。熱帯圏では周年開花します。
果実の形や色から別名コーヒーチェリーと呼ばれ、果肉には甘みがあります。
果実には2粒の種子を含み、片面に一本の深い溝があることから平豆(フラットビーン)と呼ばれます。