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Gynura bicolor (Roxb. ex Willd.) DC. キク科(Asteraceae)
熱帯アジアに分布する多年草です。18世紀に熊本へ伝わり、その独特な風味や香りが茶席や会席料理で好まれたことから「スイゼンジナ(水前寺菜)」の和名が付けられました。その後、北陸の金沢にも伝わり、現在では本家・熊本を凌ぐ夏の加賀野菜の代表「キンジソウ(金時草)」として食べられています。生薬名は「カンノンケン(観音莧)」といい、外用として止血作用もあります。
葉の裏が金時芋(サツマイモ)のように美しい赤紫色をしていることから金時草の別名がつきました。
酢の物やおひたしにして、ぬめりのある食感と香りを楽しみます。
同属のサンシチソウ(G. japonica Juel)は、種小名にjaponicaが付いていますが、中国からの帰化植物です。