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Psidium guajava L. フトモモ科(Myrtaceae)
中央アメリカなどに分布する熱帯性の常緑低木で、17世紀ごろには台湾や沖縄にも伝えられました。果実は薄緑色から黄色に変化して、成熟期には果肉が濃いピンク色を呈し独特の強い香りを放つようになります。果実がザクロに似ているため中国では「番石榴(バンセキリュウ)」といわれていますが、日本ではグァバとして親しまれています。果実には多量のカロチンやビタミンA、B、Cを豊富に含み健康ジュースとして飲用されています。葉は生薬「蕃石榴葉(バンセキリュウヨウ)」で、ポリフェノールが含まれています。ポリフェノールの一種であるタンニンは、体の中の活性酸素を取り除くと言われています。台湾では葉をパーラ茶として飲用する習慣があります。
花は、白い5枚の花弁と、多数の雄しべを持ちます。
葉にはポリフェノールが含まれ、健康茶(グアバ茶)に使われます。
同属植物には赤実のテリハノバンジロウ( P. cattleianum Sabine)があります。