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Mangifera indica L. ウルシ科(Anacardiaceae)
インド北部からビルマにかけて分布する、高さ15~30mの常緑高木です。インドでの起源は古く4000年も前から生産されています。生薬名を檬果(もうか)と称し、果実にはマンギフェリン(mangiferin)が含まれ、鎮咳、健胃、利尿作用が見られます。ただし、ウルシ科に属するため、かぶれに注意が必要です。本植物は、チェリモヤ(Annona cherimola Mill.)や、マンゴスチン(Garcinia mangostana L.)とともに世界三大美果の1つに数えられており、現在、メキシコ・フィリピン・タイ・台湾などが主な生産国です。日本には明治時代に伝えられ、現在は沖縄県・宮崎県・鹿児島県などが主産地です。開花期が梅雨時期と重なり結実率が低下するため、ハウス内で栽培されています。 一般に果実は完熟前に収穫しますが、ネット内に自然落下させたものは「完熟マンゴー」と称して高級品になります。
花は腐敗臭を放ち、この臭いでハエを寄せ付け受粉を助けます。
様々な品種がありますが、左がタイ産のタイマンゴー、右がブラジル産のアップルマンゴーです。
国内で栽培されている高級マンゴーは、ほとんどが「アーウィン種」で、400~500gの重さがあります。