植物のご紹介

ドクゼリモドキ

ドクゼリモドキ

Ammi majus L. セリ科(Apiaceae)
地中海沿岸から中東にかけて分布する二年草です。果実が生薬の「アンミ実」で、成分としてクロモン誘導体のケルリン、ビスナギン、ケロール配糖体などを含みます。鎮痙作用や利尿作用があり、喘息や気管支炎、腎結石に用いられます。春~初夏に咲かせる花序(花の集合体)がニンジンの花序と似ているため、英語では「Spanish carrot(スペインのニンジン)」と呼ばれることもあります。

散形花序という花の集合体を形作るのがセリ科に共通した特徴です(写真はニンジンの花序です)。

種子に見える部分は植物学的には果実です。セリ科独特のすじが入っているのが特徴です。