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Armoracia rusticana P.Gaertn., B.Mey. et Scherb. アブラナ科(Brassicaceae)
ロシアのカスピ海北部沿岸に分布する多年草です。花茎は50~100cmの長さになり、4~5月ごろに多数の白色の花を咲かせます。本種は畑で栽培し、冷涼な土地を好みます。主要産地の北海道では栽培していたものが逃げ出し野生化しています。辛味成分として日本に分布するワサビ(Eutrema japonicum(Miq.) Koidz.)と同じ配糖体シニグリンを含みます。主に生の根をすりおろし、ローストビーフなどの肉料理の薬味やソースの原料に用いて、辛味、風味を楽しみます。また、根には消化促進作用があるといわれています。
根は乳白色で、ダイコンの地下部に似ています。
多くの粉ワサビや練りワサビは、本種の根を粉状にしたものに緑色の顔料を加えて製造されます。
同じアブラナ科のワサビは山間部の沢などを利用したワサビ田で栽培します。