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Matricaria chamomilla L. キク科(Asteraceae)
ヨーロッパから西アジアに分布する一年草です。和名のカミツレよりも別名として使用されるジャーマンカモミールの呼び名が有名です。草丈は30~60cmの高さになり、5~7月ごろ茎の頂端に直径2cmほどの花を咲かせます。主として花にカマズレン、プロアズレン、ファルネセンなどの精油を含み、消炎・鎮痙作用があります。また、花にはリンゴの果実に似た特異な香気があり、ハーブティー、アロマオイル、入浴剤など幅広い用途で利用されています。
生薬「カミツレ」は乾燥した頭花を指します。
花床の断面(左:ローマカミツレ(Anthemis nobilis L.)、右:カミツレ)の形状が異なります。
カモミールティーはリンゴのような甘い香りを楽しむことができます。