>園内のご紹介 > 樹木園エリアのご紹介 > 山林に生育する草本類 > フクジュソウ
Adonis ramose Franch. キンポウゲ科(Ranunculaceae)
正月の飾り花に欠かせないことから、「元旦草」などの別名をもつ早春に咲く多年草で、落葉樹木が繁茂する前に萌芽し、短期間に開花・結実して夏には休眠する典型的な「春植物」です。根および根茎を「福寿草根」と称し、強心配糖体のadonitoxinやcymarinなどを含み、強心利尿作用を示します。属名のAdonisは、ギリシア神話によるもので、女神 Aphrodite に深く愛された美少年 Adonis が、軍神 Ares の嫉妬により殺され、その血が滴ったところに真紅の花を咲かせるナツノフクジュソウ( A.aestivalis L.)が生じたと言われています。