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Symplocarpus renifolius Schott ex Tzvelev サトイモ科(Araceae)
本州の冷涼地、北海道、サハリンなどに分布し、谷間の陰湿地に生育する多年草で、葉を展開する前の1~3月に花を咲かせます。花は高さ20cmほどのずんぐりした暗紫褐色の仏炎苞の中に球状の肉穂花序を形成します。同じ科に属するコンニャクと同様に腐臭を放ってハエの仲間に受粉を手伝ってもらいます。全草に悪臭があることから Skunk Cabbage(スカンク・キャベツ)の英名があります。根茎には鎮吐、利尿の作用があるとされます。
和名の「ザゼンソウ;座禅草」は、仏炎苞と肉穂花序の形が袈裟を着て座禅を組む僧侶の姿にみえたことに由来します。別名の「達磨草;ダルマソウ」も同じ意味です。
葉は長さ30~40cmの円心形で開花後に展開します。