植物のご紹介

ウコン

ウコン

Curcuma longa L. ショウガ科(Zingiberaceae)
生薬名:ウコン(鬱金)  薬用部位:根茎
インドに分布する多年草です。草丈1m前後になり、7~8月に開花します。日本には江戸中期(1700年代)に渡来し、現在は沖縄県や鹿児島県の種子島などで栽培されています。生薬「ウコン」は本種の根茎で、クルクミン(クルクミノイド)などの成分を含み、利胆、肝保護などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、中黄膏(ちゅうおうこう)に配合されています。カレーの色付けに用いられるターメリックとしても有名です。

市販されている生薬「ウコン」。

左側:濃黄色の断面がウコン(秋ウコン)
中央:明黄色の断面がキョウオウ(C. aromatica Salisb.)(春ウコン)
右側:青緑色の断面がガジュツ(C. zedoaria (Christm.) Roscoe)(紫ウコン・夏ウコン)