植物のご紹介

ゴシュユ

ゴシュユ

Tetradium ruticarpum (Juss.) T.G.Hartley ミカン科(Rutaceae)
(局方) E. ruticarpa Hooker filius et Thomson         
生薬名:ゴシュユ(呉茱萸)   薬用部位:果実    
東部ヒマラヤ、中国中南部に分布する落葉小高木です。葉、果実ともに特有の強い臭いを有します。生薬「呉茱萸」の味は極めて苦く、辛味の強いものを良品とします。また古いものほど良品と云われていると考えられている六陳 (りくちん)の一つであります。ただし古すぎて辛味のないものは良くないとされています。成分としてエボジアミン(アルカロイド)を含み、体を温める、鎮痛などの作用を有します。一般用漢方製剤294処方のうち、温経湯(うんけいとう)、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)など7処方に配合されています。

8月頃に緑白色の小花を枝先につけます。

秋には紅褐色の小果をつけます。