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Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl. バラ科(Rosaceae)
生薬名:ビワヨウ(枇杷葉) 薬用部位:葉
中国中南部に分布し、日本では果樹として広く栽培される常緑樹です。冬に花を咲かせ、夏に果実が黄色に熟して食用とされます。また、民間薬としては、あせもなどができたときに、「枇杷湯」として葉を利用します。「枇杷」の名前に関しては諸説ありますが、葉や果実の姿が楽器の琵琶(びわ)に似ていることから名付けられたと言われています。生薬「枇杷葉」は、葉を乾燥したものでネロリドール(セスキテルペン)を含み、消炎、排膿、鎮吐などの作用を有します。一般用漢方製剤294処方のうち、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、甘露飲(かんろいん)の2処方に配合されています。
11~1月に芳香がある黄白色の花を咲かせます。
生薬の『枇杷葉』は大きな葉を陰干しにしたもので、なるべく青味を帯びて裏面の毛を除いたものが良品とされます。
疲労回復などに果実酒(ビワ酒)が利用されます。