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Laurus nobilis L. クスノキ科(Lauraceae)
地中海北部沿岸地方に分布する雌雄異株の常緑樹で、高さ5~10mになります。日本には明治時代に渡来し、以来、庭園樹、記念樹などとして植えられています。葉や果実には解毒、抗菌作用があるといわれています。本種は、常緑で葉に芳香のあることからギリシャ神話では聖なる植物といわれ、古代ギリシャやローマでは勝利の象徴とされていました。現代でもその名残として、マラソンなどの優勝者に本種の枝葉でつくった冠が贈られます。また葉は、フランス語では「ローリエ」、英語では「ローレル」または「ベイリーフ」と呼ばれており、主に香りづけやにおい消しの目的で料理に多用しますが、同時に消化促進作用も期待されます。
雄花には通常12本の雄しべがあります。
雌花には2~4本の退化した雄しべがあります。
果実の月桂実は、昭和20年まで日本準薬局方に収載されていました。