Angelica dahurica (Hoffm.) Benth. et Hook.f. ex Franch. et Sav. セリ科(Apiaceae)
(局方)Angelica dahurica Benth. et Hook. セリ科(Umbelliferae)
生薬名:ビャクシ(白芷) 薬用部位:根
日本、朝鮮半島、中国、シベリア東部に分布する多年草です。草丈120~150cmになり、6~7月に花を咲かせます。生薬「ビャクシ」は本種の根で、ビャクアンゲリコール(クマリン)などの成分を含み、解熱、鎮痛、解毒、排膿などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、五積散(ごしゃくさん)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)など15処方に配合されています。奈良県で生産栽培されている生薬は、「大和白芷」の名称で流通しています。
複散形花序の花はセリ科植物に多く見られる形態です。
一般に種子と呼ばれているのは果実の部分で、中央にスジの入った部分が種子にあたります。
市販されている生薬「ビャクシ」。