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Aralia cordata Thunb. ウコギ科(Araliaceae)
生薬名:ドクカツ(独活) 薬用部位:根茎
日本、朝鮮半島、中国に分布する多年草です。草丈50~150cmになり、8~9月に花を咲かせます。生薬「ドクカツ」は本種の、通例、根茎で、オストール(クマリン)などの成分を含み、発汗、駆風、鎮痛、利尿、消炎、感冒などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、独活湯(どっかつとう)など7処方に配合されています。若芽や若葉は春の山菜として食卓を彩ります。
「ウドの大木」という諺がありますが、ウドは木本植物ではなく草本植物です。
青果売り場で販売されている白いウドは、光をあてずに軟白栽培されたものです。
同属のタラノキ(A. elata (Miq.) Seem.)は、樹皮や根皮が薬用に、新芽が食用になります。