植物のご紹介

コウリョウキョウ

コウリョウキョウ

Alpinia officinarum Hance ショウガ科 (Zingiberaceae)
生薬名:リョウキョウ(良姜)    薬用部位:根茎
中国南部の広東・海南島、広西、雲南の各省、台湾などの林に分布する常緑の多年草です。乾燥させた根茎は、主産地が高良郡(現在の広東省茂名県高州)であったことから、今日では「高良姜」と呼ばれることもあります。シネオールなどの精油成分を含み、胃を温め、気および血の巡りを促す作用があり、漢方では冷えによる消化器症状に適応されることから、「安中散(あんちゅうさん)」など一般用漢方製剤294処方のうち3処方に配合されています。

茎は高さ30~80cmになり、根茎は紫紅色を呈します。

花は穂状の花序に、白地に赤紫色の脈がある花を着けます。

本種の根茎は、香辛料としても利用され、特に、東南アジアではカレー料理によく使われています。