植物のご紹介

キササゲ

キササゲ

Catalpa ovata G.Don ノウゼンカズラ科(Bignoniaceae)
生薬名:キササゲ 薬用部位:果実
中国に分布する落葉高木で、日本各地で栽培されたため、しばしば河岸などでは野生化した個体が見られます。果実にカタルポシド(イリドイド)を含み、民間療法として古くから利尿薬として用いられました。民間薬として知られているのが、センブリ、ドクダミ、ゲンノショウコ、カキドオシ、キササゲなどがあります。キササゲとは、マメ科の野菜でササゲ(Vigna unguiculata Walp.)に果実が似るため、木になるササゲに由来して付けられました。また別名を『雷の木』とも言い、本種を庭に植えておくと、その家に雷が落ちないという迷信があります。

6~7月頃に淡黄色で暗紫点のある花を咲かせます。

果実を乾燥したものを生薬「キササゲ」として使用します。

キササゲと同様に局方の基原植物のトウキササゲ(C. bungei C.A.Mey.)は白色で内面に紫色斑の花を咲かせます。