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Salvia sclarea L. シソ科(Lamiaceae)
ハーブ名:クラリーセージ(Clary Sage)
ヨーロッパ中南部に分布する二年草で、日当たりがよく、乾燥した土地に自生します。高さが約1mになり、アキギリ属の中では大型になる種です。生、または乾燥した葉、種子油は、リナロールなどの精油成分を含み、鎮痙、通経作用などを期待して用いられます。ただし、子宮を収縮させ、月経時の出血を増す作用があるといわれているので、妊娠中や月経時の使用は控えたほうがよいでしょう。また本種の油は、食品や飲料の着香、石鹸や化粧品の香料としても利用されています。
初夏から秋にかけて青紫色や桃色の大きな苞をもつクリーム色の花を咲かせます。
ハーブ名のクラリーは「浄化」の意味で、目に入った砂を取り除くのに、種子の粘液質が使われたことに由来します。
近縁のセージ(S. officinalis L.)は、薬効に富むハーブで、防腐、健胃作用を有します。