植物のご紹介

メギ

メギ

Berberis thunbergii DC. メギ科(Berberidaceae)
生薬名:ショウバク(小蘖) 薬用部位:枝
本州、四国、九州に分布する落葉低木で、山野に見られます。ベルベリン(アルカロイド)を含み、苦味整腸薬として用いられます。成分のベルベリン(英語表記)の語源は、メギ属(Berberis)に由来します。また、生薬名の「小蘖」は、小型のキハダという意味です。和名のメギは「目木」の意味で、枝や根を折って水で煎じると液が黄色なり、抗菌作用があることから目の病気の時に煎じた液で洗眼したことから名付けられました。別名の「コトリトマラズ」は枝が多く、棘があり、小鳥も止まれない、「ヨロイドオシ」は鎧も通すなどがあります。 

4~5月頃に複数の小さい花を下向きに咲かせます。雄しべは6本あり、物にふれると雌しべの方向に曲がる運動をします。

果実は赤い液果で11月頃に見られ、中には1~2個の種子があります。

鎧通しなどの名があるように、枝には鋭い棘が見られます。