>園内のご紹介 > 温室エリアのご紹介 > 果樹としての熱帯植物 > バナナ
Musa × paradisiaca L. バショウ科 (Musaceae)
マレー半島一帯に分布する巨大な多年草です。元来、アズキ粒ほどの硬い種子が充満した果肉の少ない果実でしたが、何千年もの長い間に種子のない突然変異種が見出され、多種多様なバナナが育成されました。本種は名前のように草丈“三尺(約1m)”ほどの矮性種で、果実を収穫することができます。国内へ輸入されたのは1903年(明治36年)で、台湾産のバナナでした。バナナには、熟しても淡白な味で料理に適した料理用と、甘くてそのまま食する生食用に分かれます。
葉鞘が巻き重なったものは偽茎です。
花(花序)は偽茎の先端から出て、下に向かってぶら下がります。大きな花弁に見えるのは苞葉です。
戸外で栽培されているバショウ(M. basjoo Sieb.)はバナナの近縁種です。