植物のご紹介

セリバオウレン

セリバオウレン

Coptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake キンポウゲ科(Ranunculaceae)
(局方)オウレン Coptis japonica Makino
生薬名:オウレン(黄連) 薬用部位:根茎
日本特産の常緑多年草で本州、四国の樹林下に自生しています。根茎は短くて地中を斜めに這い、黄味を帯びています。生薬「黄連」は根茎を乾燥したものでベルベリン(アルカロイド)などを含んでおり、消炎、止血、精神不安などの要薬です。黄連解毒湯、半夏瀉心湯など多くの漢方処方に配合されるほか、胃腸薬、止瀉薬の原料として幅広く用いられています。

早春に10~25cmの花茎を出し、径1cmほどの白い可憐な花を咲かせます。

基本種で薬用のキクバオウレン (Coptis japonica (Thunb.) Makino var. anemonifolia (Siebold et Zucc.) H.Ohba)は、キクに似た葉をつけます。

同属のバイカオウレン(C. quinquefolia Miq.)は、ウメに似た花を咲かせます。