>園内のご紹介 > 香辛料園エリアのご紹介 > ヨーロッパの薬用ハーブ > コエンドロ
Coriandrum sativum L. セリ科(Apiaceae)
地中海地域およびコーカサス地方を原産とする一年草で、高さ50~80cmになります。スパイス名は「コリアンダー」で、葉・茎・種子などをカレーやソーセージあるいはソース類に利用します。生の葉は中華料理のシャンツァイ、タイ料理のパクチー、ベトナム料理のザウムイとして欠かせない素材ですが、名前がギリシャ語の南京虫(Koris)に由来することから判るように、カメムシのような強烈な香りがあり、香辛料としての好みが極端に分かれます。果実(コリアンダー・シード)は完熟すると芳香を放ちます。3000年以上も前から栽培されてきた歴史をもち、古代ローマ時代には肉の保存に使われていました。また、健胃整腸剤としても利用されます。
生薬名は「胡荽子(コズイシ)」といい、果実に健胃・駆風作用があります。
コリアンダー・シードはカレーに用いられています。
生の茎葉は香菜(シャンツァイ)やパクチーと呼ばれます。