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Echinops ritro L. キク科(Asteraceae)
南ヨーロッパからシベリア西部原産の多年草で、高さ1mほどになります。根に解毒・排膿作用があります。葉にはアザミに似た硬くて鋭いトゲがあること、花が球状であること、花が青紫色(=ルリ色)を呈することに由来してこの和名が付きました。栽培では、日当たりと排水のよいことが条件で、さらにアルカリ土壌を好むので、定植のとき消石灰を少量施します。夏から秋に熟す種子にはエキノプシンというアルカロイドが含まれていて、ロシアでは早くからポリオの治療薬に用いていました。わが国でも専門医が小児マヒ、脊髄マヒ、神経マヒ、低血圧症などの治療に用いています。最近はドライフラワーとしても利用されています。
根を乾燥させたものが生薬の漏盧(ロウロ)です。
葉の形はアザミにとてもよく似ています。
同属植物には日本に自生するヒゴタイ(E. setifer Iljin)があります。