Nuphar japonica DC. スイレン科(Nymphaeaceae)
(局方)Nuphar japonicum De Candolle
生薬名:センコツ(川骨) 薬用部位:根茎
日本各地、朝鮮半島の池、沼、小川に分布する多年草で、5~7月に開花します。葉には水に浸かっている沈水葉と水面上に伸びる抽水葉とがあります。水中の根茎は一年に数センチしか伸長せず、生育が遅い植物としても知られています。生薬「センコツ」は本種の根茎を縦割りしたもので、ヌファリジン(アルカロイド)などを含み、利尿などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)の1処方に配合されています。
5月中旬頃より、鮮やかな黄色の花を咲かせます。
泥の中で伸びた根茎は白く、多孔質で、動物の骨に似ているため、「川骨」の名が付けられました。
市販されている生薬「センコツ」。