Senna alexandrina Mill. マメ科(Fabaceae)
(局方)Cassia acutifolia Delile マメ科(Leguminosae)
生薬名:センナ 薬用部位:小葉
アフリカ東北部のナイル川中流域原産の多年草です。インド南端のチンネベリー地方で栽培されるものには「チンネベリセンナ」の別名もあります。小葉を生薬「センナ」とします。高温、乾燥、強日射を好むため、湿潤な日本の気候に適合しにくく、かろうじて標本植物として温室栽培などで維持されています。瀉下作用と刺激作用は広範かつ強烈なので、即効性の便秘薬(峻下剤)として用いられています。センナに含まれるセンノシドは胃や小腸で消化されず、大腸に達してから腸内細菌によってレインアンスロンに分解され、瀉下効果を現します。副作用として、しばしば腹痛を伴うことがあるため、慎重に使用することが重要です。
豆果は、扁平長楕円形、長さ約6.6cm程度です。
種子は倒卵形(とうらんけい)で扁平(へんぺい)です。
葉を乾燥させたものが生薬「センナ」として用いられます。