植物のご紹介

トウガラシ

トウガラシ

Capsicum annuum L. ナス科(Solanaceae)
生薬名:トウガラシ(蕃椒)  薬用部位:果実
中南米に分布する多年草で、わが国には安土桃山時代以降に渡来し、江戸時代中期から広く栽培されるようになりました。今では、日本人の食生活に欠かせない香辛料の一つとなっています。生薬「トウガラシ」は本種の果実で、カプサイシンなどの成分を含み、皮膚刺激、健胃などの作用があります。一般用漢方製剤には配合されていません。主に辛味性健胃薬や筋肉痛、しもやけなどの局所刺激薬として利用されています。辛味成分のカプサイシンは胎座と呼ばれる種が付く器官で形成されます。

7~9月に星型の白色の花を着けます。

生食用の万願寺唐辛子もピーマンと同様に辛くありません。

七味は、主役の唐辛子の他に、胡麻、生姜、山椒、青海苔、菜種、陳皮、紫蘇などで構成されています。