植物のご紹介

トウキ

トウキ

Angelica acutiloba (Siebold et Zucc.) Kitag. セリ科(Apiaceae)
(局方)Angelica acutiloba. Kitagawa セリ科(Umbelliferae)
生薬名:トウキ(当帰)  薬用部位:根
日本の本州中部地方以北に産する多年草で、草丈40~80cmになります。6~7月にセリ科植物に多く見られる複散形花序の花を咲かせます。生薬「トウキ」は本種の根を通例、湯通ししてから乾燥させたもので、リグスチリド(精油)などを含み、鎮静、鎮痛、補血、強壮などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、紫雲膏(しうんこう)など78処方に配合されています。

花を咲かせると株が枯れてしまい、生薬「トウキ」を生産できません。

1年目に苗づくりを行い、2年目に根を掘り上げて収穫します。

地域によっては湯もみをして根の形を整えます。