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生薬名:ニンジン(人参)
本品はオタネニンジンPanax ginseng C. A. Meyer (Panax schinseng Nees) (Araliaceae)の細根を除いた根又はこれを軽く湯通ししたものです。
生薬ニンジン(人参)は、成分としてジンセノシドなどを含み、体力低下や食欲不振を改善するといわれています。一般用漢方製剤294処方では、人参湯(にんじんとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)など73処方に配合されています。
野菜のニンジン(キャロット)はセリ科植物ですが、生薬に使うオタネニンジンはウコギ科の植物です。基原植物のオタネニンジンには、チョウセンニンジン、ヤクヨウニンジン、コウライニンジンといくつもの別名があります。蒸して乾かしたものは生薬コウジン(紅参)としても使われます。