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生薬名:トウキ(当帰)
本品はトウキAngelica acutiloba Kitagawa又はホッカイトウキAngelica acutiloba Kitagawa var. sugiyamae Hikino (Umbelliferae)の根を、通例、湯通ししたものです。
生薬トウキ(当帰)は、成分としてリグスチリドなどを含み、強壮や鎮静作用があるといわれています。一般用漢方製剤294処方では、四物湯(しもつとう)や清暑益気湯(せいしょえっきとう)など78処方に配合されています。
奈良県などで生産される大和当帰は、寒い時期に「はさかけ」した後「湯もみ」をして調製され、甘味が強いのが特徴です。日本と中国では基原植物が異なり、中国ではAngelica sinensisが用いられています。日本ではAngelica sinensisは唐当帰と呼ばれており、辛味が強いのが特徴です。