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生薬名:ボタンピ(牡丹皮)
本品はボタンPaeonia suffruticosa Andrews (Paeonia moutan Sims) (Paeoniaceae)の根皮です。
生薬ボタンピ(牡丹皮)は、成分としてペオノールなどを含み、抗菌や駆瘀血作用があるといわれています。一般用漢方製剤294処方では、加味逍遥散(かみしょうようさん)や桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など89処方に配合されています。ボタンはシャクヤクと似ていますが、シャクヤクは草本植物でボタンは木本植物です。ボタンの根には木質化した芯がありこれを除いたものが生薬ボタンピになります。「座れば牡丹」は女性の美しさを形容する言葉ですが、血が滞り生理痛などで動けなくなる症状に用いられる生薬です。