LD/SLDについて

LD/SLDの治療LD/SLDの治療

LD/SLDには、子ども一人ひとりの特性に合わせた「心理社会的治療」が行われます。学習面での困りごとを軽減させるために、子どもの学習をサポートするような環境調整を実施したり、学習に必要な機能のトレーニングに取り組みます。

LD/SLDの心理社会的治療

LD/SLDと診断されて検討されるのが、この「心理社会的治療」です。心理社会的治療の一部を紹介します。

環境調整

本人の困難さに沿って、生活しやすいように周囲の環境を工夫することを「環境調整」といいます。例えば、音読がうまくできないときは行間に線を引く、マーカーで1行ごとに色をつける、字をうまく書けないときはどこに字を書けばいいのかわかるように補助線を引く、などの対応が考えられます(「全ての子どもが過ごしやすい学級づくり」の詳細はコチラ)。

行動療法

望ましい行動ができたときには褒めるなど、子どもにとって好まれるフィードバックを行い、望ましい行動を強化させます。望ましくない行動については、その行動を強化してしまうようなフィードバックを避けます。あるいは、その行動に先行する状況やきっかけが生じない方法や、行動の後の対応への工夫を検討します。

ビジョントレーニング

眼を滑らかに動かす、ものの位置や動きを捉えるといった、「見る」能力を高めるための訓練です。この能力を鍛えることで、読み書きに関連する困りごとの解決を目指します。もともと欧米諸国で行われていたトレーニングであり、近年日本でも導入されてきています。ビジョントレーニングにはさまざまな方法があり、施設により内容は異なります。

ペアレントトレーニング

同じ悩みを持つ保護者が集まり、行動療法の理論に基づいて子どもの行動を理解し、関わり方を知るプログラムです。子どもの適切な行動を増やすとともに、不適切な行動を減らしていくような関わりを学んでいきます。親子のやり取りがスムーズになり、保護者のストレスが軽減されることも目的の一つです。最近は医療機関だけでなく、自治体全体で子育て支援の一つとして取り組む地域も出てきています。

監修

  • 前多小児科クリニック 院長 前多 治雄 先生
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