0歳のときにワクチンの接種で予防する疾患 | 子どものための予防接種とワクチン | 武田薬品工業株式会社

子どものための予防接種とワクチン

0歳のときにワクチンの接種で予防する疾患

0歳のときにワクチンの接種で予防する疾患

※規定どおりにワクチンを接種していてもその病気にかかってしまうこともあります。

乳児は感染症に対する免疫が未発達のため、重症化しやすく入院が必要になったり、命にかかわったりする場合があります。感染症にかかりやすい時期に達する前にワクチンで予防しておくことが大切です。全体のスケジュールや病気にかかるリスクを考えると、初めてのワクチンは生後2ヵ月になったらすぐにはじめましょう

マークの説明:定期接種,任意接種,ワクチンカラー

マークの説明:定期接種,任意接種,ワクチンカラー

(※)ワクチンの間違いを防止するために、各ワクチンごとに予診票、ワクチンバイアルのキャップ、ラベルなどの色が統一されています。
その各ワクチンの色を示しています。

  • 0歳
  • 1~2歳
  • 3~6歳
  • 7歳~
  • ワクチンスケジュール
  • 0歳
  • 1~2歳
  • 3~6歳
  • 7歳~
  • ワクチンスケジュール

  • 細菌性髄膜炎
  • ポリオ
  • ジフテリア
  • さいきんせいずいまくえん

    Bacterial meningitis

    • 定期
    • インフルエンザ菌b型(Hib)感染症
      Haemophilus influenzae type b infection
    • 肺炎球菌感染症
      Streptococcus pneumoniae infection

    感染経路

    飛沫感染

    対応ワクチン

    • Hibワクチン
    • 肺炎球菌ワクチン(13価結合型)

    1歳前後の赤ちゃんがかかりやすい

    小児の細菌性髄膜炎はインフルエンザ菌b型(Hib)や肺炎球菌、B群連鎖球菌などの細菌が、脳や脊髄を包む髄膜にまで入り込んで起こる病気です。治療が遅れると命にかかわったり、重い後遺症が残ったりすることもあります。約10年以上前までの日本では、毎年約千人の子どもが細菌性髄膜炎にかかっていましたが、2つのワクチンの効果で患者数が減少してきています。原因となる細菌はHibや肺炎球菌が多く、ふだんから多くの子どもたちの喉や鼻の奥にすみついている身近な菌のため、いつ、だれがかかるかわかりません。早期発見、早期診断が難しく、治療の難しい病気なのでワクチンで防ぎましょう。

    ワクチンスケジュールをチェック

    ポリオ

    Polio

    • 定期
    • 急性灰白髄炎
      (きゅうせいかいはくずいえん)

    感染経路

    経口・糞便からの感染

    対応ワクチン

    • DPT-IPV (四種混合)ワクチン

    小児麻痺とも呼ばれ、治療が難しい病気

    ポリオに感染した人の便中に排泄されたポリオウイルスが口から入り、腸で増えて血液を介して脊髄に感染して発症する病気です。かかっても無症状か、かぜに似た症状だけですむ場合がほとんどですが、症状がでる場合は熱が下がった後に、多くは片方の手や足に弛緩性(力が入らない)麻痺という後遺症を残すことがあり、呼吸が麻痺して死亡することもあります。ポリオによる麻痺には、効果的な治療法がないため予防が大切です。

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    ジフテリア

    Diphtheria

    • 定期

    感染経路

    飛沫感染

    対応ワクチン

    • DPT-IPV(四種混合)ワクチン

    咳や呼吸困難の症状が特徴

    ジフテリア菌が喉に炎症を起こします。発熱と、犬が吠えているような咳、嘔吐があり、毒素によって心筋炎や神経まひを起こし重症化したり死亡することがあります。

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  • 破傷風
  • 百日せき
  • B型肝炎
  • しょうふう

    Tetanus

    • 定期

    感染経路

    傷口からの感染

    対応ワクチン

    • DPT-IPV(四種混合)ワクチン

    土いじりやけがなどをする前にすませましょう

    土の中にいる破傷風菌が傷口などから侵入し感染します。毒素によって筋肉が硬直して口があけにくくなり、やがて全身の筋肉の痙攣がおこり、死亡することもある重症感染症のひとつです。

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    ひゃくにちせき

    Pertussis

    • 定期

    感染経路

    飛沫感染

    対応ワクチン

    • DPT-IPV(四種混合)ワクチン

    1歳未満でかかると重症化しやすい!

    咳やくしゃみの中に含まれる百日せき菌を吸い込んで感染します。1歳未満の赤ちゃんがかかると重症化しやすいため、早めの予防接種が肝心です。連続した咳が長く続き、激しく咳き込むようになります。また息を吸うとき、笛を吹くような音がします。0歳児は肺炎や脳症を併発して呼吸困難、チアノーゼ、けいれんなどを起こし、突然の呼吸停止などで死亡することもあります。年齢が高くなるほど症状は軽くなりますが、治癒までには通常1~2ヵ月かかり、名前のとおり100日くらいかかることもあります。

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    Bがたかんえん

    Hepatitis B

    • 定期水平感染
      予防
    • 健康保険母子感染
      予防(※)

    (※)定期接種の対象ではありませんが、母子感染症予防の場合は生後すぐから始めます。

    感染経路

    おもに血液・体液を介した感染

    対応ワクチン

    • B型肝炎ワクチン

    肝硬変や肝臓がんを引き起こすウイルス

    B型肝炎ウイルスに感染している母親から分娩時に感染するだけでなく、感染している父親や家族、身の回りにいる人からも感染します。
    肝炎の症状がはっきりしなくても、ウイルスが残り、慢性肝炎・肝硬変や肝臓がんの原因になります。

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  • 結核
  • ロタウイルス胃腸炎
  • インフルエンザ
  • けっかく

    Tuberculosis

    • 定期

    感染経路

    おもに空気感染

    対応ワクチン

    • BCGワクチン

    乳幼児では菌が全身にまわることも

    気道から侵入した結核菌が肺に感染します。発熱としつこい咳が特徴で、体重減少などでみつかることもあります。赤ちゃんの場合は、粟粒結核や髄膜炎など、菌が血液を介して全身に回って重症化しやすく、後遺症が残ったり死亡することもあります。
    BCGワクチンを接種することで赤ちゃんの髄膜炎は80%、粟粒結核も50%は予防できるとされています。

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    ロタウイルスちょうえん

    Rotavirus gastroenteritis

    • 定期

    感染経路

    経口・糞便からの感染

    対応ワクチン

    • ロタウイルスワクチン

    嘔吐や下痢が特徴で感染力が強い

    乳幼児がかかりやすい病気で、嘔吐や下痢を繰り返すと脱水症状が重くなります。けいれんや脳症を合併することもあります。
    感染力が大変強く、しばしば保育所・幼稚園などで流行します。

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    インフルエンザ

    Influenza

    • 任意

    感染経路

    飛沫感染

    対応ワクチン

    • インフルエンザワクチン

    毎年冬のシーズン前にワクチン接種を

    インフルエンザは、インフルエンザにかかった人のくしゃみや咳の際、つばなどと一緒に放出されたウイルスを、鼻腔や気管などに吸入することで感染します。
    日本など北半球の温帯では例年11月から4月に流行します。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛といった全身の症状が強く、喉の痛み、鼻汁などの呼吸器症状も見られます。さらに、気管支炎や肺炎、子どもの場合は中耳炎や熱性けいれん、急性脳症などを併発して重症化することがあるのも特徴です。インフルエンザウイルスは毎年のように変異しながら流行を繰り返すため、予防接種は毎年受けることがすすめられます。流行期である初冬から春先に備えて、遅くとも11月末までにワクチンの接種を済ませておくとよいでしょう。

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0歳のときに接種するワクチンは、BCG、DPT-IPV(四種混合)[ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ]の1期、Hib、肺炎球菌(13価結合型)、B型肝炎(水平感染予防)、ロタウイルスなどがあります。最も接種スケジュールの忙しい時期。体調のよいときに上手に接種しましょう。

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