※規定どおりにワクチンを接種していてもその病気にかかってしまうこともあります。
(※)ワクチンの間違いを防止するために、各ワクチンごとに予診票、ワクチンバイアルのキャップ、ラベルなどの色が統一されています。
その各ワクチンの色を示しています。
ヒトパピローマ
ウイルス感染症
Human papillomavirus(HPV) infection
感染経路
体液を介した感染
対応ワクチン
ワクチンと定期的な健診で子宮頸がんを予防
ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんや、疣(いぼ)の一種の尖圭(せんけい)コンジローマの原因になり、性行為だけでなく皮膚の接触により感染します。HPVは、すべての女性の約80%が一生に一度は感染するといわれ、そのうち千人に1人くらいが子宮頸がんになるといわれています。定期的に健診を受けていれば、早期に発見することが可能です。また、ワクチン接種により8割以上の方で子宮頸がんの発症リスクが抑えられると報告されており、性行為開始年齢前に接種することが重要です。
先天性風疹症候群
Congenital rubella syndrome:CRS
感染経路
母子感染(風しん感染妊婦胎盤を通じての感染)
対応ワクチン
赤ちゃんのためにも気をつけて!
風疹の免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、先天性風疹症候群と呼ばれる病気(心臓病、白内障、聴力障害など)を持った赤ちゃんが生まれる可能性があります。接種歴を確認し、これまでに2回の接種歴がない場合は必ず接種しましょう。
現在、日本では麻疹(はしか)、風疹ともに小児よりも成人での罹患割合が高くなっています。接種する際は麻疹も予防できるMRワクチンがすすめられます。
ただし、女性が接種する場合は、妊娠していないことを確認し、接種後は2ヵ月避妊しましょう。