手術でわきの下のリンパ節（腋窩リンパ節）を切除した場合、リンパ液の流れが悪くなり、手術後に腕がむくむことがあります。これを「リンパ浮腫」といいます。しかし、残念ながらリンパ浮腫に対する治療法はまだ確立されていません。そのため、リンパ浮腫が起きないように自分で注意することが大切です。そして、リンパ浮腫が起こったら、むくみを軽減し、悪化しないように努めましょう。術後すぐに生じる場合もあれば、5年、10年経過してから症状が出ることもあります。むくみを感じたらできるだけ早いうちに医師に相談してください。
- 適度な運動を心がける。
手術後、医師の指導のもと、リハビリテーションを積極的に行う。
手術後、手術を行った側の腕について注意する点
- 手術を行った側の腕を心臓より高くして寝る。
- マッサージをする。
リンパ液の流れを作って、手や腕にたまっているリンパ液を全身に行き渡らせることを目的に行います。最近は、機器によるマッサージもあります。 - 腕をしめつけないようにする。
- 長時間、あまり重い物を持たない。
- 血圧測定を行わない。