あなたの高血圧はどのタイプ?

自宅でも血圧を測ろう!

高血圧を治療中の患者さんであれば、自宅に血圧計をお持ちの方も多いでしょう。
診察室で測る「診察室血圧」と比べて、自宅で測る「家庭血圧」は、次のことに役立てられます。

  • ○家庭で血圧を測り、その記録を医師に見せることにより、よりあなたにあった治療が受けられます。
  • ○脳卒中や、狭心症などの心臓の病気を引き起こすことが多いと言われる、早朝高血圧を見つけられます。
  • ○長期間にわたって何度も測定できるため、季節の移り変わりに伴う血圧の変動を知ることができます。
  • ○お薬で必要以上に血圧が下がっていないか、あるいは反対に、十分に血圧が下がっているかが分かり、医師にとっても重要な情報となります。
  • ○お薬を飲む前に測ることで、効果がどれくらいの時間続いているかを確かめられ、医師にとっても重要な情報となります。

まだ、高血圧の治療中でない人も

  • ○家庭で測る血圧は高いのに、診察室で測ると高くない、診察室での測定だけでは高血圧であると分からない仮面高血圧を見つけるきっかけとなります。

このように家庭血圧の測定には、日々の血圧を管理するうえで役立つことがたくさんあります。
脳卒中や心臓病になりやすいかを予測する目安として、家庭血圧は診察室血圧より優れているという研究報告もあります

(*出典:高血圧治療ガイドライン2019より作成)

ぜひ、こまめに家庭血圧を測定する習慣をもつようにし、記録をつけて医師にも見せ、あなたにあった治療を受けましょう。

なお、家庭血圧は診察室血圧と比べてリラックスした状態で測られるため、高血圧とされる血圧の値が低く設定されています。

診察室血圧による高血圧の診断

収縮期血圧(上の血圧)...140mmHg以上
かつ/または
拡張期血圧(下の血圧)...90mmHg以上

(出典:高血圧治療ガイドライン2019より作成)

家庭血圧による高血圧の診断

収縮期血圧(上の血圧)...135mmHg以上
かつ/または
拡張期血圧(下の血圧)...85mmHg以上

(出典:高血圧治療ガイドライン2019より作成)