あなたの高血圧はどのタイプ?

いまは平気!でも、いつか高血圧に...

ある程度の年齢になってくると、まわりに高血圧の人が増えてくるもの。
「もしかして、自分も高血圧かもしれない...」と思いつつ、健康診断などでおそるおそる血圧を測定した結果が高血圧でなかったら、ひと安心というところでしょう。
しかし、本当に安心して良いかというと、そうとは限りません。
血圧に問題がない状態(正常血圧)と早期の高血圧(Ⅰ度高血圧)との間には、「正常高値血圧」「高値血圧」と呼ばれる段階が設定されていて、やはり注意が呼びかけられています。
というのも、将来高血圧になる可能性が高いと考えられる状態だからです。
さらに、正常血圧とされる120/80mmHg未満の人たちと比べて、脳卒中や心筋梗塞の発症率が高いので、生活習慣に気をつけて正常血圧を目指すべきと考えられています。

診察室血圧での正常高値血圧の基準は次の通りです。

収縮期血圧(上の血圧)...120~129mmHg
かつ
拡張期血圧(下の血圧)...80mmHg未満

(出典:高血圧治療ガイドライン2019より作成)

特に、正常高値血圧の人はメタボリックシンドローム、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)などがあれば、脳や心臓の病気が起きる危険性は、高血圧の人と同じぐらい高いと考えられています。
また、早朝や夜間、仕事中など、血圧測定のとき以外の時間帯で高血圧になる「仮面高血圧」の可能性もあります。
高血圧へと進行しないように予防の意識をもち、食事や運動などの生活習慣に気をつかうことが大切です。