日々の生活
体調が悪くても家族のために頑張ることができる
呼吸器関連の症状が出やすく、咳き込んで眠れない日もありますが、体調がよいときは友人と外出もします。ストレスをためないほうが、体調によいようです。
長谷部 絢也さん(40歳代)
原発性免疫不全症(PID)の病型は、先天性無ガンマグロブリン血症
体調が悪くても家族のために頑張ることができる
体調が悪いときは、ひどい咳や痰といった呼吸器関連の症状が多く、階段の上り下りが苦しくて長い距離を歩けません。仕事もつらいです。夜も咳き込んで眠れず、睡眠時間が短い状態です。歩けないのは幼稚園の頃の感染症を機に発症した関節痛の影響もあります。毎日、痛み止めや湿布薬を使い、サポーターを着用してなんとかごまかしています。手術で治るのかもしれませんが、感染症のリスクもあるので、これ以上は難しいと感じています。こんな状況でも前向きに仕事を頑張れるのは家族の存在があるからだと思っています。
体調のよいときはできるだけ外出してストレスを発散する
家で引きこもっていると、精神的にストレスがたまるので、体調がよいときはなるべく外に出て、ストレスを発散するようにしています。友達といろんなところに行ったり、映画を見たりしています。昨年は、初めて音楽フェスに行きましたが、とても楽しかったです。あまり体調のことを気にしてびくびくせず、外出することでストレスを発散して、ためないようにすることが、かえって体調にもよいのではと最近思っています。
PIDでも症状によっては身体障害者手帳を取得することができる
私は身体障害者手帳を取得しましたが、PIDだからといって必ずしも交付してもらえるわけではありません。身体障害者手帳は、視覚障害や聴覚障害、肢体不自由などの障害以外でも、心臓機能障害や呼吸器機能障害などの内部障害と呼ばれる障害も対象になっていて、私は呼吸器機能障害が認められて取得することができました。PIDの症状はさまざまですが、該当する症状があれば取得でき、生活を楽にするさまざまなサポートが受けられますので、必要だと思われる人はぜひ調べてみてください。
内部障害者であることを示すヘルプマークをもっと知って欲しい
内部障害のように外見で障害があるとわからない人のためにヘルプマークと呼ばれるマークがあるのですが、あまり認知されていないこともあり、それを身につけていても、障害者用の駐車スペースなど障害者が利用できるサービスにアクセスしづらいという問題を感じています。ですから、もっとヘルプマークが周知されて、外見ではわかりにくい内部障害者もサービスが受けやすくなるとよいと思います。