造血幹細胞移植を知る
造血幹細胞移植は、白血病やリンパ腫などの血液がんをはじめ、さまざまな治療困難な血液疾患を治癒へと導くことが期待される治療法です1)。
日本では、1974年に最初の造血幹細胞移植が実施されました1)。その後、移植に用いる造血幹細胞を提供する組織(骨髄バンク・さい帯血バンク)が設立され、移植法も進歩し、造血幹細胞移植の実施件数は年々増加していきました1)。
現在、日本では年間6,000件前後の造血幹細胞移植が行われています2)。
近年、発展を遂げてきた造血幹細胞移植には、いくつかの種類があります。
患者さんとご家族はそれぞれの種類の特徴を理解し、主治医らと十分に話し合い、納得して治療を選択することが大切です。
また、造血幹細胞移植は、高い治療効果が期待できる反面、さまざまな感染症をはじめとする合併症を引き起こすリスクも高まります。
移植後の生活では感染症をはじめとする合併症対策が求められ、生活上の工夫が必要になる場面もあります。
本サイトでは、造血幹細胞移植の概要について紹介しています。
造血幹細胞移植をお考えの方・ご家族の皆様にとって、移植の決断や選択、移植後の生活の一助となれば幸いです。
監修:内田 直之先生 国家公務員共済組合連合会虎の門病院 血液内科 部長