進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)とはPFICの症状・合併症
PFICの主な症状は乳児~幼児期から始まる「黄疸(胆汁がたまることで皮膚や白眼が黄色くなる症状)」と強いかゆみです。また、胆汁が肝臓から腸管に運ばれないことにより、脂肪やビタミンの吸収不良・欠乏が起こり、成長に影響をおよぼすことがあります。

病型ごとの
特徴的な症状1,2)
PFICは病型によりあらわれる症状が異なります。
①PFIC1型
1型の患者さんは肝臓のほか、小腸、すい臓、耳、腎臓など多くの臓器に症状があらわれます。主な症状は肝硬変など肝臓の症状ですが、そのほかにも下痢やすい炎、難聴などの症状があらわれることがあります。

②PFIC2型
2型の患者さんの症状は肝臓のみにみられ、強い症状があらわれます。肝硬変や肝炎、肝不全への進行も早いといわれています。幼少期から肝細胞がんを発症することがあります。

③PFIC3型
3型の患者さんも症状はほとんど肝臓にみられ、乳児期からあらわれる黄疸や強いかゆみ、胆石(肝臓や胆のう、胆管内にできる石のようなかたまり)ができ、それによってお腹の痛みや黄疸、発熱などが出ることがあります。
1)Srivastava A. J Clin Exp Hepatol. 2014; 4(1): 25-36.
2)厚生労働省. 338 進行性家族性肝内胆汁うっ滞症.
(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21649.html
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(2024年7月閲覧)